町の農業
飯島町の農業
飯島町は、従来から農業を主産業として発展してきましたが、昭和50年代から平成にかけて農村地域へ工業導入や大規模企業の誘致を積極的に進めた結果、2次産業及び3次産業へ産業構造が変化し、平成21年では、第1次産業1,068人(18.2%)、第2次産業2,290人(39.0%)、第3次産業2,511人(42.8%)となっています。
農業は、町の基幹産業として重要な位置を占め、農家戸数は2015センサスで946戸(専業農家126戸、兼業農家462戸、自給的農家358戸)、耕地面積は895ヘクタール(田717ヘクタール、畑178ヘクタール(内樹園地78ヘクタール))となっています。
昭和61年に飯島町営農センターを設置するとともに、旧村単位に全農家参加の地区営農組合を設立して地域複合営農を促進し、米を基幹に花とキノコと果物・野菜の里づくりに取組むと共に、農用地の利用調整、流動化や農作業の受委託等も進んでおり、先進的な地域複合営に取り組んでいます。
農山漁村活性化プロジェクト支援交付金活性化計画
平成26年〜27年農山漁村活性化プロジェクト支援交付金活性化計画を公表します。
農山漁村の活性化のための定住等及び地域間交流の促進に関する法律第5条第11項の規定に基づき、活性化計画を作成しましたので公表します。
(注意)公表しました内容は変更されることもありますので、変更後は再度公表いたします。
飯島町農村活性化計画区域図 (PDFファイル: 2.5MB)
農山漁村活性化プロジェクト支援交付金交付対象事業別概要 (PDFファイル: 252.6KB)
飯島町冬期湛水推進方針
環境保全型農業直接支援対策の支援対象取り組みにもなっている「冬期湛水」を推進するため、「飯島町冬期湛水推進方針」を策定しました。
(「冬期湛水」とは、冬期に水田に水をはる取り組みです。生物多様性保全等に効果があり、環境保全にも寄与することで知られています。)
飯島町冬期湛水推進方針
- 基本方針
農業は、農産物を生み出し、われわれ人類が生きていくために欠かせない営みであるという本来の目的の他に、農業生産活動による国土の保全や自然環境の保全、生物多様性への寄与といった多面的な機能を有しており、このような機能を将来にわたって守っていくことが望まれる。
「飯島町1,000ヘクタール自然共生農場基本計画書」に記載の冬期湛水管理は、擬似湿地が形成されることになり、多様な生き物の生息地として活用され、又、雑草の抑制や施肥効果につながる。
飯島町では、生物の多様性を保全し、かつ農業生産の向上に寄与する「冬期湛水」を「信州の環境にやさしい農産物」認証を受けた水田において推進する。 - 冬期湛水の効果
- 水稲刈り取り後、秋期に水田に水を張る場合は、雑草の発芽を促すことで翌年の水田雑草の抑草効果がある。
- 冬期に水田へ水を張る場合は、微生物やイトミミズ等が生育可能となり、それを捕食する鴨類が飛来し、生き物の生息場所としての機能を高める。また、水面採食型鳥類の雑草種子採食による除草効果も期待できる。
- 水鳥の糞による施肥効果が期待できる。
- 実施事項
- 地域の農業者等の合意が得られていること。
- 農業振興地域内の農地で実施すること。
- 実施圃場に隣接する圃場の作物の作付け等への障害とならないこと。
- 適切な取水措置及び漏水防止措置(畦塗り等)が講じられ、水深約10センチメートルを目安とすること。
- 10月から翌年3月までのうち、連続2か月以上の湛水期間を確保すること。
- 生物多様性保全に関わる考え方
- 保全対象の生物
- カモ類、カエル類、貝類、トンボ類等 イトミミズ等
- 保全対象生物の生息環境の保全のための取り組み・手法
2の1を参照。
- その他
化学肥料及び化学合成農薬を使用しないことにより、生物多様性の保全につながる有機農業の実施を行うことが望ましい。
平成29年6月1日策定
飯島町・飯島町営農センター
この記事に関するお問い合わせ先
飯島町 産業振興課 農政係
〒399-3797 長野県上伊那郡飯島町飯島2537番地
電話番号:0265-86-3111(代)
ファクシミリ:0265-86-6781
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更新日:2022年08月09日