ミヤマシジミの連携協定

更新日:2022年08月09日

飯島町では、東京大学と上伊那農業協同組合とミヤマシジミの保全の研究などに関する連携協定を締結しています。

この協定は、町や地域農業の発展、ミヤマシジミを主とした自然環境の保全、及び大学における研究推進を目的とし、平成30年に3年間の期間で締結され、その後活動が充実して来た事等を受け、さらなる推進のため令和3年に協定を延長しています。

ミヤマシジミの連携協定

連携協定の活動指針(アクションプラン)

協定書に基づき、次の活動を行います。

ミヤマシジミの保全

ミヤマシジミは、環境省のレッドリスト(絶滅危惧1.B類)に指定され中部地方の河川沿い等で生存が確認されているシジミチョウですが、飯島町では農地周辺等に普通に生息している全国数少ない町です。そこで、次の取組みによりミヤマシジミを町の宝物として保全します。

飯島町が行うこと

「ミヤマシジミを保護し飯島町の宝とする計画の策定」

  1. ミヤマシジミ保護関係窓口の設置
  2. 役場等にミヤマシジミの常設展示コーナーの設置
  3. 町内4区にミヤマシジミ保護区(サンクチュアリ)の設定と維持存続する保護ボランティアの育成
  4. 東京大学による小中学校への「生物多様性とミヤマシジミ」関係授業の実施
  5. SNSと役場HPを活用した情報発信

東京大学が行うこと

  1. 調査・研究の継続
  2. 再導入に向けた実験を新たに実施
  3. 小中学校等における「東大教室及び講座」の実施
  4. その他、飯島町及び上伊那農協が行う事業に対する提案とサポート

保全活動

ソバの振興

飯島町は、長野県の特産である信州蕎麦(信濃1号)の種子産地であり、ソバは飯島町の重要農産物です。そこで、ソバの送粉サービスの安定的維持と増収に向けた取組みを進めます。

ソバ畑

飯島町と上伊那農協が行うこと

  1. 「ソバの安定生産と増収を進める栽培指針」の設定・普及

東京大学が行うこと

  1. 調査・研究の継続
  2. 農地周辺の林縁の伐採による訪花昆虫の増大と結実の向上の実験
  3. 飯島町と上伊那農協が行う営農指導等に対する助言・指導

上記活動指針に基づき、町内の農地やその周辺で学生が調査研究をするようになります。ドローンや調査用の機械を活用したりしますが、事前に所有者への周知・承諾や連絡は実施していきます。

また、調査の様子をご覧いただいた方が不安にならないような工夫を検討し、所有者だけではなく、周辺の皆様へも配慮していきます。

この記事に関するお問い合わせ先

飯島町 産業振興課 農政係

〒399-3797 長野県上伊那郡飯島町飯島2537番地
電話番号:0265-86-3111(代)
ファクシミリ:0265-86-6781
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