町長コラム(広報紙3月号掲載分)

更新日:2024年03月20日

唐澤隆町長コラム「つなぐ」のトップ画像

広報いいじま未来飛行に掲載している、唐澤隆町長コラム「つなぐ」をご紹介します。
いいちゃんと町長の対談形式でのコラムです。

「桜」のおはなし

いいちゃん

町長さん、今年も桜の季節がやってきましたね!

町長

今年は3月に入り気温が低下したため、伊那谷の桜は3月下旬頃に開花すると予想されています。

町内は、昔から桜の名所があり、西岸寺には伊那三女の桜、七久保には慈福院の枝垂れ桜などがあります。その他、千人塚の桜や、与田切公園、町谷の堤、本郷駅の桜、藤巻川の桜などが町内にありますね。ちなみに、慈福院の枝垂れ桜と角屋の枝垂れ桜が姉妹桜として、昔はきれいに街道沿いに見えていましたが、角屋の桜は切ってしまったため、今残っているのは慈福院の桜だけとなっています。

千人塚などは植え替えが進んでいますが、大体の桜が昭和初期に植えられたもので、80年近く経過しています。植えられているのはソメイヨシノが多く、樹齢は大体80年くらいと言われていますので、だいぶ桜が古くなってきています。

今から25年ほど前、飯島町の桜の名所を守り育てていこうということで、「信州いいじま桜守」を立ち上げました。町内の桜について、病気になっているもの、間伐した方がいいかなどを調査し、飯島町の桜を守り、育ててきました。

また、飯島独自の桜を育てようということで、「お陣屋コヒガンザクラ」という名前をつけた彼岸桜を町内に広めるため、挿し木をして、植えてきました。今は、藤巻川の一部や、七久保保育園の堰堤に、お陣屋コヒガンザクラが咲いています。他にも、平成13年に役場庁舎を建てた際、記念樹としてお陣屋コヒガンザクラを2本植えてあります。

桜守の桜を増やす活動は、県外にも行っています。一か所は奈良県斑鳩町のふれあいセンターの庭に植わっています。もう一か所は、忠臣蔵で有名な、吉良上野介義央(きらこうずけのすけよしひさ)の菩提寺で、愛知県西尾市吉良町にある花岳寺というお寺にも植えてあります。

こうして町内外に桜を増やしてきた「信州いいじま桜守」ですが、高齢化してしまい、現在はなくなってしまいました。飯島町の桜は、そうした桜守の活動の経過があり、今もきれいに咲いています。

私も自分の家で挿し木を植える活動をしていて、七久保保育園の桜や藤巻川の桜は、わが家から一本持ってきています。その他にも、日本各所の桜の名所を見に行き、いろいろなところの桜の枝を貰って増やしたりしています。たとえば、岐阜県の根尾谷の淡墨桜(うすずみざくら)です。花の真ん中が少し墨を流したような桜なんですよ。樹齢は1500年になります。

いいちゃん

町長さんの好きな桜を教えてください!

町長

一般的な桜も好きですが、私の好きな桜は、ウワミズザクラという下を向いて咲いている桜です。田切や岩間にも大きな木がありますが、町内で一番大きな木は、日曽利神社のウワミズザクラで、樹齢が1200年くらいの古木になっています。ウワミズザクラは、桜というより犬のしっぽみたいな感じですね。山にたくさん派生しています。結構ご家庭の庭に植えている方もいらっしゃいますね。これから様々なところで桜が咲くので、いろいろな桜を楽しんでもらいたい、春を愛でてほしいと思います。

ウワミズザクラの写真

(写真:photoAC)

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