町長挨拶

「つなぐ」輪　～人と自然～

このほどの8年振りの町長選挙で、11月30日より飯島町長に就任いたしました唐澤隆でございます。

「心ひとつに、思いを新たに、町民の皆様と一丸となって」全力で町政運営に当たってまいります。何とぞご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

私の政策の基本理念は、～つなぐ～でございます。人を真ん中に、「つなぐ」力で楽しく豊かに暮らせるまちづくり、「つなぐ」輪でだれ一人取り残さないまちづくりを、「人」「若者」「心」「命」「暮らし」「産業」「自然」「文化」などそれぞれを結び付け、一つにし、絶えないよう持続する「つなぐ」で進めてまいります。

さて、役場庁舎の屋上の一角に、ハヤブサの仲間の「チョウゲンボウ」が住み着きました。崖沿いで繁殖することが多いチョウゲンボウですが、近年は人工物で繁殖する都市型も増えているようです。空中でのホバリングも得意ですが、目は紫外線領域を見ることができ、ハタネズミなど紫外線に反射する尿や糞でその通り道を察知し効果的にネズミを捕まえるそうです。チョウゲンボウにあやかり、俯瞰（ふかん）して物事をしっかり見ながら、効果的に行政運営ができるよう努めてまいりたいと思います。

生物の多様性に富んだ伊那谷は、絶滅危惧種2.類に指定されている「ミヤマシジミ」が比較的多く生息している地域で、特に飯島町は、全町にわたって生息する日本で唯一の町です。この町の宝であるミヤマシジミを「町のチョウ」に指定し、繁殖地域を守り、環境省のOECM（生物の多様性を効果的かつ長期的に保全する地域）に登録するとともに、子どもたちや地域企業の取り組みなどにも広げ、生物の多様性を育むとともに、多面的機能を維持するための農業生産に結び付け、「日本一のミヤマシジミの里づくり」を進めます。

こうした飯島町の素晴らしい環境を守りながら、人と自然がつながるまちづくりを進めてまいります。

令和5年11月
飯島町長　唐澤　隆