町長コラム(広報紙2024年4月号掲載分)

更新日:2024年04月20日

唐澤隆町長コラム「つなぐ」のトップ画像

広報いいじま未来飛行に掲載している、唐澤隆町長コラム「つなぐ」をご紹介します。
いいちゃんと町長の対談形式でのコラムです。

「雪形(ゆきがた)」のおはなし

いいちゃん

町長さん、今月はどんなお話?

町長

春を告げる雪の造形、雪形のお話をしたいと思います。春、桜が咲く季節になると気温が上がり、山に積もった雪が解けて山の岩肌が出てきますね。岩肌が出てきたいろいろな形を見て、昔の人は、種を蒔いたり、農作業をしたり、季節の訪れの目安としていました。それを雪形と言います。雪形はいろいろあるため、皆さん自分たちで好き勝手に名前を付けているところがあり、自分も付けたりして楽しんできました。

中央アルプスにもいくつか雪形が出てきています。 北の方から、西駒に「島田娘」、空木岳に「ウツギ」と「鬼面」、その南の田切岳には、「種まき権兵衛と駒」という雪形が出ます。次の南駒では、田切から見て「稗まき女」という雪形が出ます。この雪形は駒ヶ根からも見え、駒ヶ根では「いれこ娘」といい、七久保からは「稗まきじょろし」といいます。南駒には、「お陣屋代官」「五人坊主」、越百山には「牛天神」が現れます。これらが主な雪形になります。

いいちゃん

町長さんが名付けた雪形を教えて!

町長

私は、南駒の袈裟岳の方に出る馬を、「飛馬」、越百山の右尾根に出るものを「行者様」と名前を付けました。

昔から人々は雪形を見ながら、自然と親しみながら、生活していました。ぜひ皆さんも山を見ていただいて、季節や自然の移ろいを感じていただけたらと思います。

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