飯島町ネイチャーポジティブ宣言
2022年のCOP15で採択された「昆明・モントリオール生物多様性枠組」により、2030年までに生物多様性の喪失を食い止め、回復軌道に乗せる世界目標「ネイチャーポジティブ」が設定されました。これに伴い、我が国においても「生物多様性国家戦略2023−2030」が策定され、ネイチャーポジティブの達成に向けて国だけでなく、自治体や企業、NPOなどが取り組みを進めています。
飯島町ではこれまでに、20年に及ぶ生き物環境調査に加え、農地周辺に生息する絶滅危惧種ミヤマシジミや河川沿いに生息する絶滅危惧種ブッポウソウなどをシンボルとした生物多様性の保全活動などが進められてきました。今後はさらに歩みを進め、生物多様性の回復や復元を通して地域を豊かにしていくことを目指していきます。そのためには、地域内外の多様な方々の理解や協力、活動への参画が必要であることから、飯島町において2030年までに生物多様性の劣化傾向を反転させることを目指す「飯島町ネイチャーポジティブ宣言」を行いました。
ネイチャーポジティブシンポジウム
令和8年6月7日の第3回いいじま環境フェアの中で、ネイチャーポジティブシンポジウムを開催しました。シンポジウムの中では、ネイチャーポジティブ・カーボンニュートラル・サーキュラーエコノミーの各分野からの発表と、ネイチャーポジティブに向けて各分野の貢献や相乗効果を図るためのパネルディスカッションを行い、最後に、飯島町長 唐澤隆による宣言を行いました。
宣言文
飯島町は2030年までに生物多様性の劣化傾向を反転させることを目指します
飯島町は中央アルプスと南アルプスの雄大な山々に抱かれ、天竜川やその支流が作り出した田切地形、そしてその周りに成立する森林や草地、湿地などによって、豊かな生物多様性が育まれてきました。私たちはその恵みを享受することで、のちに「飯の島」と呼ばれるようになったこの地に縄文時代から居住し、農業などの生業を維持してきました。豊かな自然とその恵みは祖先から受け継いだかけがえのない財産であり、後世まで伝えていかなければなりません。
しかし近年、生物多様性の喪失が世界的な課題となっており、飯島町においても決して例外ではありません。私たちがこうした状況を打開し、地域の豊かな自然を取り戻していくことは、後世への責任であり、持続可能な地域社会を構築してくために不可欠です。飯島町は、地域内外の様々な個人や団体、企業等と連携しながら、生物多様性の保全と回復に向けて主体的に行動し、2030年までに生物多様性の劣化傾向を反転させる「ネイチャーポジティブ」の実現を目指すことを宣言します。
また、「ネイチャーポジティブ」の実現に向けて、飯島町の豊かな生物多様性を守り、地域課題の解決と持続可能な地域社会の構築に活かすことを目指す「生物多様性いいじま戦略」の取組を推進します。
令和8年(2026年)6月7日 飯島町長 唐澤隆
宣言書のダウンロード
飯島町ネイチャーポジティブ宣言文(PDFファイル:215KB)
宣言・発表・パネルディスカッションの様子

宣言の様子
パネルディスカッションの後に、飯島町長 唐澤隆がネイチャーポジティブ宣言をしました。
写真は左から、前田俊輔氏(前田産業株式会社 代表取締役)、宮下直氏(飯島町生物多様性アドバイザー会議 座長)、唐澤隆町長、小林慶子氏(長野県環境保全研究所 研究員)、菅沼利和氏(株式会社おひさま進歩エネルギー 代表取締役)。
発表の様子
3つのセッションに分けて計6題の発表をいただきました。
<ネイチャーポジティブセッション>
・講演「人の暮らしと生きものたち〜いのちを育み、恵みを受ける〜」
小林 慶子 氏(長野県環境保全研究所)
・町内事例発表「ブッポウソウの保護活動」
小林 幸平 氏(飯島町ブッポウソウを見守る会)
<カーボンニュートラルセッション>
・講演「気候変動と地域の再生可能エネルギー普及―自然共生型太陽光発電を目指して―」
菅沼 利和 氏(株式会社おひさま進歩エネルギー)
・町内事例発表「ネイチャーポジティブに貢献する循環型沈砂装置の開発」
下平 文隆 氏・五十鈴川 明 氏(株式会社iNE開発)
<サーキュラーエコノミーセッション>
・講演「前田産業グループのサーキュラーエコノミーの取り組み」
前田 俊輔 氏(前田産業株式会社)
・町内事例発表「廃油を粉石けんに生まれ変わらせる」
北林 瑞穂 氏(飯島町粉石けんを作る会)

パネルディスカッションの様子
会場からの質問や意見を受けながら、ネイチャーポジティブ、カーボンニュートラル、サーキュラーエコノミーの3分野の連携について建設的な議論が交わされました。
<ファシリテーター>
・宮下直氏(飯島町生物多様性アドバイザー会議)
<パネリスト>
・小林慶子氏(長野県環境保全研究所)
・菅沼利和氏(株式会社おひさま進歩エネルギー)
・前田俊輔氏(前田産業株式会社)
・唐澤隆(飯島町長)
この記事に関するお問い合わせ先
飯島町 住民税務課 環境共生エネルギー係
〒399-3797 長野県上伊那郡飯島町飯島2537番地
電話番号:0265-86-3111(代)
ファクシミリ:0265-86-2225
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更新日:2026年06月19日