HPV(子宮頸がん)ワクチン接種

更新日:2023年05月10日

HPVワクチンは、平成25(2013)年6月から、積極的な勧奨を一時的に差し控えていましたが、令和3(2021)年11月に、専門家の評価により「HPVワクチンの積極的勧奨を差し控えている状態を終了させることが妥当」とされ、原則、令和4年4月から、他の定期接種と同様に、個別の勧奨を行うこととなりました。

効果

子宮頸がんの発症などを予防するワクチンです。

子宮頸がんの大部分はHPV(ヒトパピローマウイルス)に感染することが原因です。HPVは主に性的接触により感染します。

HPVワクチンの感染予防効果は、2価ワクチン(サーバリックス)、4価ワクチン(ガーダシル)では、約50〜70%、9価ワクチン(シルガード9)では、約80%〜90%HPV感染を防ぐことができます。

最も効果が高いのは、16歳頃までに接種することですが、それ以上の年齢で接種しても、ある程度の有効性があることが、国内外の研究で示されています。

また、すでに性交経験がある場合でも、ワクチンを接種すれば、新たに侵入するHPV型の感染を防ぐことができるので、予防効果が期待できます。

ただし、100%予防できるわけではないので、20歳になったら2年に1回必ず子宮頸がんを受けていただくことが大切です。

対象者(定期接種)

小学校6年〜高校1年生相当の女子

令和6年度に郵送する対象者

平成23年4月2日から平成24年4月1日生まれ(中学1年生)の女子の方

5月上旬頃、予診票と通知分を郵送予定です。

対象者(キャッチアップ接種)

勧奨が差し控えられた期間に接種の機会を逃した方を対象に、公平な接種機会を確保する観点からキャッチアップ接種をおこなっています。接種期間は令和7年(2025年)3月末までです。
接種は合計3回で、完了するまでに約6ヶ月間かかるため、接種を希望する方はお早めの接種をご検討ください。

キャッチアップ接種対象者
平成9年4月2日から平成19年4月1日生まれの女性で、過去にHPV(子宮頸がん予防)ワクチンを合計3回受けていない方

このほか、キャッチアップ接種の期間中に定期接種の対象から外れる世代についても順次対象
 平成19年4月2日から平成20年4月1日生まれの人→高校2年相当まで無料で接種可能

ワクチンの種類と接種間隔​​​​​​

使用するワクチンは3種類あります。
これまで2価(サーバリクス)と4価(ガーダシル)の2種類が対象でしたが、令和5年4月1日の接種から9価のワクチン(シルガード)が追加されました。
3種類いずれも、1年以内に規定回数の接種を終えることが望ましいとされています。

標準的なワクチン接種スケジュール

HPV

*1
1回目と2回目の接種は、少なくとも5か月以上あけます。5か月未満である場合、3回目の接種が必要にまります。
*2・3
2回目と3回目の接種がそれぞれ1回目の2か月後と6か月後にできない場合、2回めは1回目から1か月以上(*2)、3回目は2回目から3か月以上(*3)あけます。
*4・5
2回目と3回目の接種がそれぞれ1回目の1か月後と6か月後にできない場合、2回目は1回目から1か月以上(*4)、3回目は1回目から5か月以上、2回目から2ヶ月半以上(*5)あけます。

副反応について

定期接種対象の3種類のワクチンの接種後の症状として頻度の高いものは、接種部位の疼痛、発赤(紅斑)、腫脹です。

ワクチン毎における接種後起こり得る症状(副反応)は以下のとおりです。

副反応

※頻度は低いですが、以下の重篤な症状も報告されています。
 ・アナフィラキシー(蕁麻疹、呼吸器症状などを呈する重いアレルギー)
 ・ギラン・バレー症候群(脱力などを呈する末梢神経の疾患)
 ・急性散在性脳脊髄炎(頭痛、嘔吐、意識障害などを呈する中枢神経の疾患)など

接種にかかる費用

対象年齢の女子は公費(無料)

  • 対象年齢外での接種、既定の回数である3回を超えた接種は有料となります。
  • 公費の補助がない場合の接種費用は、2価、4価の場合3回接種で約5万円、9価の場合は1回約3万円です。

参考

厚生労働省ウェブサイト「ヒトパピローマウイルス感染症子宮頸がんとHPVワクチン」(新しいウインドウで外部サイトが開きます。)

厚生労働省ウェブサイト「ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種を逃した方へ〜キャッチアップ接種のご案内〜

この記事に関するお問い合わせ先

飯島町 健康福祉課 保健医療係

〒399-3797 長野県上伊那郡飯島町飯島2537番地
電話番号:0265-86-3111(代)
ファクシミリ:0265-86-2225​​​​​​​
メールフォームによるお問い合わせ