麻しん(はしか)にご注意!

更新日:2024年03月15日

現在東京、大阪をはじめ全国的に麻しん(はしか)が流行しています。

麻しん(はしか)は感染力が極めて強い感染症で、麻しんウイルスに対する免疫がない方が感染した場合、ほぼ100%の方が発病するといわれています。乳幼児や免疫力の低下している方では肺炎や脳炎などの合併症を併発することもあり、重症のときには死に至ることもあります。合併症がなくても入院を要したり、妊婦では流産や早産を招くおそれもある疾患です。

 麻しんの疑いがある場合は、医療機関に事前に麻しんに感染しているおそれがあることなどを伝え、受診の仕方を確認してから受診してください。(医療機関で他の患者さんへの二次感染防止対策をとってもらうためです。)

予防接種について

麻しんは感染力が極めて強く、空気感染するため、マスクなどでは防ぎきることができません。そのためワクチン接種が唯一の予防法です。予防接種の対象者の皆さんが、確実に2回接種することで発症を防ぎ、病気を排除することができます。

 2回のワクチン接種歴がある場合は、高い確率で感染を防ぐことが可能です。万一発症した場合でも、症状は軽く済み、また他の人への感染力も弱いことが知られています。

子どもの予防接種

定期接種対象のお子様は公費(無料)で接種していただけます。対象の年齢になれば、できるだけ早めにワクチン接種をしましょう。

 1回接種のみでは免疫がつかなかったり、免疫が持続せずに麻しんにかかってしまうことがありますが、2回の接種で98~99%の子どもに免疫がつきます。

定期接種対象者
定期接種対象者(無料で接種できる年齢)
1期 生後12か月から生後24か月に至るまでの方(2歳の誕生日の前日まで)
2期 小学校就学前の1年間(年長児)

定期接種以外の方は

定期接種以外の方は任意での接種になります。 特に流行国へ渡航予定があるときなどには、 抗体価の低い方は任意での予防接種をご検討ください。

抗体検査、予防接種に関しましては、かかりつけ医にご相談ください。

年齢と病気にかかったことがあるかどうかで、ワクチンの必要回数が異なりますので、以下の表を参考にしてください。

一覧表
生まれ年とワクチン接種状況
生年月日 麻しんワクチン接種状況
昭和47(1972)年9月30日以前の生まれの方

1回も接種していない可能性が高い年代。1978年(昭和53年)10月1日から定期接種が開始していますが(対象者は生後12ヵ月から72ヵ月)、自然感染によって免疫を十分に持っている人以外は,合計2回のワクチン接種をお勧めします。

昭和47(1972)年10月1日から平成2(1990)年4月1日生まれの方

定期接種としては1回しか接種していない年代。特例措置(*)非対象者のため、免疫を十分持っていない可能性があります。これまでに合計2回の接種を受けていなければ、追加接種をお勧めします。

平成2(1990)年4月2日~平成12(2000)年4月1日生まれの方

特例措置対象者(*)に相当する年代。接種率が低かったため,
対象時期に2回目の接種を受けおらず、これまでに合計2回の接種を受けていなければ、追加接種をお勧めします。

平成2(1990)年4月2日以降の生まれの方

定期接種として2回接種を受けている年代。これまでに合計2回の接種を受けていなければ追加接種をお勧めします。

 *特例措置:
2008(平成20)年4月1日から5年間の期間限定で実施された措置のこと。麻しん風しん混合ワクチンの定期接種対象者が第3期(中学1年生相当)、第4期(高校3年生相当)にも拡大され、2回目のワクチンが接種可能でした。

この記事に関するお問い合わせ先

飯島町 健康福祉課 保健医療係

〒399-3797 長野県上伊那郡飯島町飯島2537番地
電話番号:0265-86-3111(代)
ファクシミリ:0265-86-2225​​​​​​​
メールフォームによるお問い合わせ